児童サービス論試験(2022 近大司書通信)

科目終末試験

2022年11月にweb受験した「児童サービス論」の科目終末試験の問題と解答例になります。

見直せば修正したい箇所は多々ありますが、試験で実際に提出したものをそのまま掲載させていただきます。少しでも参考になればと思います。

*注* 解答例の丸写し提出は大学より禁止されていますので、参考程度に留めて下さい。

「児童サービス論」科目終末試験〜2022年11月問題〜

(総字数700字以上1200字以内で次の設問に答えなさい。)

 読み聞かせに向く絵本を1冊紹介し、その紹介した本を使った読み聞かせの手順について具体的に説明せよ。読み聞かせの、対象者(保護者を除く)、目的、役割、効果、課題、についても合わせて述べること。ただし、教科書に載っている本のタイトルや内容等を単に転記しただけは認めない。

*私が受験した科目では、唯一字数制限がある設題でした

「児童サービス論」科目終末試験〜解答例(85点)〜

 読み聞かせに向く絵本として、『ねずみくんのチョッキ』(なかえよしを作、上野紀子絵、ポプラ社、1974)を紹介する。

 本作は、ねずみくんが、お母さんに赤いチョッキを編んでもらったところから始まる。チョッキはねずみくんにとても似合っていて、それを見たあひるくんに「ちょっときせてよ」と頼まれる。その後、さるくん、あしかくん、ライオンくんと次々に動物がやってきて…ねずみくんのチョッキはどうなるのか、という内容である。

 読み聞かせの手順としては、まず実施する前に本をよく読み込んでおく必要がある。そして実践する際には、繰り返しのリズムを大切にしながら読み、また、「間」を意識する。次に出てくる動物は何かな?この後どうなるのかな?と聞き手である子供たちが想像する時間をもつようし、子供たちの想像力を膨らませる。子供たちの表情や反応に順応して進めるのもよい。そして読み聞かせの終わりには、本のタイトルを再度紹介し、「おしまい」と伝える。図書館で行う読み聞かせの場合は、図書館で貸出できることを伝え、紹介した本のリストを参加者に配布する。

 本作品の特徴としては、言葉は単調であるが、チョッキを動物たちが代わる代わる着ていくという一定の展開で進むため、子供たちが次の展開を想像しやすく、わくわく感が期待できるため、その内容と絵に集中することができるという点がある。また絵本には空白部分が多く使用されており、小さいながらも絵に集中する効果がある。また動物たちの表情が豊かで魅力的である。

 対象者は3歳から4歳とする。読み聞かせの目的としては、本の面白さを知ってもらい、本を身近に感じ今後読書をする下地を形成すること、本を通して親子のコミュニケーションをとることのきっかけとしその重要性を知ってもらうことなどがある。その中で、特に本作品を読み聞かせる目的としては、絵本の展開を予測し想像力を膨らませること、動物の豊かな表情に注目させること、などが考えられる。また効果としては、集中する力を高め、動物に親近感を持つことが期待できる。課題としては、絵が小さめであるので、おはなし会など大人数で行う場合には留意が必要である。

(901字)

感想

「科目終末試験問題」に類似問題がありましたが、具体的な本を準備していませんでした。出題を見てから慌てて探した本です。「目的、役割、効果、課題」について、もっと明確に書き出しておけばよかったな、と思う内容となってしまいました。

「科目終末試験問題」
2.読み聞かせとはどのような活動かを説明し、実際に読み聞かせを行う際の配慮について詳しく述べよ。
13.読み聞かせに向く絵本を1冊紹介し、その紹介した本を使った読み聞かせの手順について具体的に説明せよ。読み聞かせの、対象者、目的、役割、効果、課題、についても合わせて述べること。
よう
よう

具体例を挙げるには、自分もその絵本をよく知っている、慣れ親しんでいることが必要かなと思いました。実際に読み聞かせを行う立場になったことはありませんが、「読み聞かせ」の目的・役割の他に、この本だからの目的・役割も理解していけたらいいなと思います。

よう
よう

この試験の合格をもって、私の近大司書課程は修了です!やりきりました!

この1年で学んだことを振り返りながら、引き続きコツコツとまとめていきたいと思います。

皆さんも1歩ずつ1歩ずつ、自分のペースで続けていきましょう!

応援しています!!!

試験で使った参考資料

「児童サービス論」を受験するために必要なレポートについては、別で記載しています。

科目終末試験について、総論的なことを記載しておりますので、参考になれば幸いです。

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