レポートの書き方(近大通信司書)

レポート

はじめに

近大通信で司書資格を取得するにあたり、まず最初の課題が「2000字のレポート」です。必須科目9科目+選択科目2科目の合計11科目分、レポートを書く必要があります。

私は下記のような日程でレポートを提出し、返却されました。

  • 赤字は土日祝日
  • ❀:合格、×:不合格
近大、司書、レポート、返却、再提出

4月14日〜5月9日に全てのレポートを提出しています。コロナ禍のGWでどこにも行かず、たまたま仕事も忙しくなかったので、今しかない!と思いながら、テキストを読み続け、PCに向かい続け、書き続けました。3月中旬からテキストを読み始め、最初は勉強の仕方がわからず、レポート作成にも時間がかかっていました。ただコツをつかんでからはスムーズに勉強が進み、レポート提出を苦無くこなすことができました。

皆が皆、レポート作成を短期間で行う必要はないと思います。私の場合は仕事の都合上、急がざるを得なかったので、できるときに集中的にやることを目標とし、実行しました。

終末試験を受ける予定の科目を、勉強しながらレポート作成していく、という学び方ができればより良いと思います。結局は、自分に合った勉強法が一番です。

よう
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私は今回まで、2000字のレポート作成をした経験がありませんでした(経験があったとしても記憶にないくらい昔です)。レポートとエッセイの違いもわかりません。私のレポート作成は、「レポート、エッセイ、違い」でGoogle検索するところから始まりました。

まずレポート作成の基本を学ぶ必要がありました。

ここからは、私が近大司書の課題レポートを作成するにあたり学んだ内容、自分なりの工夫について、書いていきたいと思います。私と同じく「レポートどうやって書くんだ!?!」と悩んでいる方の、少しでもためになれば嬉しいです。

レポート作成 〜基本〜

レポート作成について学んだ基本的らしいこと、を書いていきます。

レポートの構成

レポートの構成は、序論、本論、結論が一般的です。

  • 「序論」 導入部。テーマやその前提となる知識、考察する目的などについて述べる部分。なぜそのテーマでレポートを書くのか、考察を通して何が得られるのかをわかりやすくのべる。
  • 「本論」 中心となる部分。序論で提起した問題について客観的事実を述べながら論述する。
  • 「結論」まとめの部分。本論で展開した主張を端的にまとめ、考察がどんなことに役立つのか、今後の展望についても記しておくと良い。
  • 「序論」 10〜20%(200〜400字)
  • 「本論」 60〜80%(1200〜1600字)
  • 「結論」 10〜20%(200〜400字)
よう
よう

「序論」では、設題に書かれている単語の意味、意義、役割などを、前提として書くようにしました。いわば設題の解説です。そして、最後の一文は「結論」につなげる文章としました。

「本論」では、文章の構成に注意しました。要素Aの説明を羅列していくのか、要素Aと要素Bの対比で書くのか、といった組み立てをしながら書きました。

「結論」では、「本論」の内容をまとめて、「序論」で書いた最後の一文につなげる形にしました。私見や展望を書くのはこの部分にしました。

よう
よう

レポートに書きたいことを書いていくと、たいていが2500〜3000字になりました。その時は上記の文字数を目安に、文章を削っていきました。

3ステップで完成させる

①調べるステップ

100を調べて10を書く。

よう
よう

…こんなことできませんでした^_^;

が、意識することは大切ですよね。

②調べた事に基づいて自分の考えをまとめるステップ

筋道を立てる。

よう
よう

ここが重要です。設題を読んで何を聞きたいのか、何を学ばせたいのか、を考える必要があります。「序論」の最後の一文と「結論」で全体としてのまとめを書きますが、そこにつなげるために本論をどのように展開すればよいのか考えます。これは設題の内容によって異なりますので、設題をよく読んで理解することが重要です。

「これを言いたかったんだ!」と気付ければ最高ですが、ほとんどが自己満足な気がしながら、「合ってるんかなぁ、、」と思いながら書きました。

よう
よう

このステップにおいて、先輩方の提出したレポートを読むのが大変参考になりました。文章の筋道や構成をどのように結論に結び付けているのか、三者三様で面白いです。自分の考えとの比較にもなりました。講評にはその先生が求めているポイントが書かれているので、あまりに反れた内容になっていないかを確認・修正することができました。

③考えたことを実際に書くステップ

論理的なつながりが大切。接続詞を使わないようにする。

できるだけ一文を短くする。40文字以上の時はもっと短文にできないか考える。

よう
よう

書いていくと長文になりがちだったので、この注意事項は役立ちました。文章を短くするために、伝えたいことを取捨選択し、表現を単純・明確にすることができ、結果、伝えたいことが伝わる文章になったような気がします。…気がしてます。

整ったレポートを書くコツ

自分の主張を論理的に展開するために「PREP法」を活用する。

結論(point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(point)

1つの文にはアイデアを1つだけ入れるように意識する。2つ以上の情報が入ると煩雑となる。

よう
よう

ここで言われている論理的な展開については、レポートを書いていても自分ができているのかは??でした。何かについて書き綴ったときは、きちんと結論(伝えたいこと)に戻るようにする、ということは意識しました。

実際の講評では、「抽象的な内容となっています」という指摘が2科目でありましたので、この部分が自分にかけていたのかなと思います。

レポートを書くのに役立つ文章表現

同じ文末表現や助詞が3回以上連続すると読者に違和感を与えるので避ける。

「だ・である」と「です・ます」を混同しない。

「とても」「非常に」など誇張表現を使わない。

「だけど」「だから」など口語表現は避け、文語表現で書く。

漢字や平仮名の表記はレポート内で一貫性を持たせる。

よう
よう

これは、書いていく段階でも、見直す段階でも注意するようにしました。

他人と自分の違いを書くのが、レポート

 おもしろいレポートとは、自分の考えが書かれているもの。ただし主観を書くのはNG。課題に関する本をできるだけ多く読み、書かれている他人の意見と自分の考えとの共通点や違いを、筋道立てて書く。

 「読者を意識する」

なぜ先生はこの課題を出したか?どのようなレポートを求めているか?と想像する。

よう
よう

これが全体を通して重要なことなのかなと思います。自分の考えを書いて、他人に表現することを意識しました。書いたことで初めてまとまる自分の考えもありますよね。

ただ合格するレポートを書くためだけでなく、レポートを書いて得られた学びが、一生モノの知識になること間違いなしです。

レポート作成 〜自分なりの工夫〜

上記のレポート作成の基本を押さえつつ、実際に私がレポート作成に取り組んだ手順について、書いていこうと思います。前述しましたが前提として、私はまず第一にレポート作成をする。そして試験前に改めて試験勉強をする。という手順で学習を進めました。この方法の利点・欠点は以下の通りです。

利点

  • レポート作成の時点で一度はテキストを全て読むことになるので、試験勉強の時に、どこから手をつけたら良いかわかる。
  • 全科目のテキストを早い段階で全て読むことになるので、テキスト間で共通する部分をピックアップできる。
  • 試験勉強の時にレポート作成に終われない。試験勉強に集中できる。

欠点

  • 学習したときの気づきを記しておかないと、時間が経過して忘れる可能性がある。
  • 二度手間ではある。

結局は、自分にあった勉強法が一番ですので、一つの参考として見ていただければと思います。

私は以下のような手順でレポート作成、学習をしました。簡単に書くと、テキストを最初から読み進める前に、レポート設題と「科目終末試験問題」の内容が何頁に記載されているのかを把握しておきました。レポート設題や試験問題になる内容は、いわゆる学習の要点だと思い、このような手順としました。

ようのレポート作成手順

  1. レポートの設題・問題集をコピーし印刷しておく。
  2. レポートの設題をWordに記載する。
  3. テキストの目次をながめて、話の流れを把握する。
  4. テキストの目次・索引から、レポート設題の内容が何頁に記載されているか付箋をつける。
  5. テキストの目次・索引から、「科目終末試験問題」の内容が何頁に記載されているか、頁数をメモしておく。
  6. 参考資料の目次をながめて、話の流れを把握する(できれば設題関連部をメモ)
  7. テキストを最初から読み進める。
  8. レポートを書く。
  9. レポートを見直す。

手順7、8については少し詳しく書いてみます。

「7.テキストを最初から読み進める。」

  • 重要そうな部分に下線を引く(レポート作成方法と同様に、「序論」「結論」は重要なハズ)
  • レポートの内容に関する部分、レポートに書きたい表現があれば、Wordにページ数と本文を記載する。
  • 試験例題の内容に関する部分があれば、ページ数を細かめに記載する。(文章の横に番号振った)
  • 「役割」「意義」といった言葉には◯を付ける。
  • 羅列(第一に…、第二に…)の言葉に◯を付ける。

「8.レポートを書く。」

  • 前述のレポート作成の基本を踏まえて作成する。
  • 一旦文字数は考えずに関係するところを全部書き出してみる。
  • 保存し直して、取捨選択し、2000字にする。
よう
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自分の弱点として、なんと言っても語彙力がない!という点があります。

テキストを読み進めて初めて知る言葉や言い回しが数多くありました。こんな語彙力私にはない、、、というのが学習を通しての悩みでした。なので、テキストで使用されている表現をできるだけメモしておき、レポート作成の時でなく、試験勉強のときにも役立たせました。

自分の苦手なところを把握し、補うように学習することが大切かな、と手間を惜しまないようにしました。

レポート作成の順序(学習の順序)

学習の順番として、入学説明会でおすすめされていたのは、以下のような順序でした。

学習、レポート、順序

私は以下のような順序でレポート作成をしました。

近大、司書、学習、順序、順番

図書館概論は、最初に学習するのが良いと思います。レポート自体は図書館インタビューとなりますので、図書館サービス概論と同時に作成した方が効率的です。最初の段階ではレポートの事は考えずに、図書館の大枠を知るために学習するのが良いと思います。

その次に作成したのは情報サービス論、情報資源組織論でした。これは、メディア授業を受けるために、レポートを4月15日までに作成する必要があったからです。初期にこの2つに取り組まなければならないところが大変な点です。この2つは作成に時間がかかったレポートです。

その後は、どの順序でもよいのかな、と思います。図書館・図書館史は独立している内容なので、最初でも最後でも取り組みやすいと思います。その他の科目では重なる部分が多々あり、レポートを提出した後になって、「ああ、あのレポートでこういう言い回しができたら良かったな」と思うことが何度かありました。

この1年で学習する中で、よりよい学習順序が見いだせたら、また書いていきたいと思います。

皆さまの参考になれば幸いです。

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